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エロじゃんけん キョンシー編
“昔のエロフラの手触りを、いまの絵と物量で作り直した330円の野球拳”
推せる点
- ドット絵がとにかくよく動く。肌の照りも揺れも液体の量も、330円でやる仕事ではない
- ステージクリアごとの「ティッシュタイム」に加え、後から追加された制服ステージまで入って手数が多い
- クリア後の「エロモード」が優秀。差分を2画面で同時に流せて、フキダシもON/OFFできる
- お助けアイテムと全開放が用意されていて、1〜1.5時間で全部見きれる
気になる点
- エロシーンを丸ごと飛ばすことはできるのに、自動で進む会話を1行ずつ送れない。見たい所の手前で毎回待たされる
- カメラがほぼ定点で、いちばん見たい表情が主人公の体で隠れる構図がそこそこ混じる
- ボイスは無く効果音のみ。台詞も全部ひらがなで、読むテンポは良くない
- 主人公以外に抱かれる場面もあるので、そこが地雷なら事前に体験版で確認しておきたい
レンタルビデオ屋で借りてきたホラービデオから、デカパイのキョンシーが出てくる。あとはグー・チョキ・パーを出し合って、勝つたびに一枚ずつ脱がしていく——それだけのドット絵野球拳ゲーム。昔さんざん遊んだエロフラの手触りをそのまま残して、中身だけ今の水準まで作り直したような一本で、定価は330円。DLsite 平均★4.79(2,010件)という数字を疑いながら買って、普通に負けた。
抜き度 — 5 / 5
ドットがよく動く。肌の照り、揺れ、液体の量、それぞれに「ここまでやるか」という手数がかかっていて、静止画で抜く作品とは体感がまるで違う。1ステージ目で長袍を、2ステージ目でお札の下着を剥いで全裸にし、そのたびに「ティッシュタイム」と称したエロアニメが差し込まれる構成で、脱がす過程と発散の置き場がきれいに分かれている。
本筋のエロアニメ自体は2種類+αで、数だけ数えれば多くはない。それでも脱衣差分、サブキャラ、後から足された制服ステージ、おまけのエロビデオまで含めると、330円で想定する量を二段も三段も超えてくる。青肌のムチムチという時点で人を選びそうに見えるが、表情が良すぎて肌の色はすぐどうでもよくなる。誘い受けで終始こちらを煽ってくるキャラ付けも、この短さにはよく合っている。
ゲーム性 — 3 / 5
やることはじゃんけんの4本先取だけ。相手の手はランダムで、読み合いは事実上ない。相手の手が見えるアイテムや、確実に勝ち負けを決められる札まで用意されているので、詰まる余地もない。ゲーム部分はエロを運ぶための器で、ここに手応えを求める作りではない。
ただ、器として悪いかというとそうでもない。紙芝居のように押せば進むのではなく、一回ごとに勝ち負けが挟まるぶん、次の一枚までにわずかな「お預け」が生まれる。頭をほとんど使わないので、その間ずっとエロのことだけ考えていられるのも野球拳の強みだった。ステージの合間に仕込まれた小ネタや隠し要素、80年代のビデオ屋という舞台設定の作り込みも素直に楽しい。とはいえ、ゲームとして評価するなら3が妥当なところ。
やりやすさ — 5 / 5
全開放が最初から用意されていて、じゃんけんが面倒ならアイテムで飛ばせる。全部見きるまで1時間から1時間半、しかもクリア後の「エロモード」からはいつでも好きな差分に戻れる。特に良いのが、Aの差分を流しながらBの差分も同時に出せる2画面表示で、見たいものを見るために画面を行ったり来たりしなくていいのは実用面でかなり効く。フキダシのON/OFFまであるのは分かっている人の設計だ。
唯一かつ最大の不満がここに一つある。エロシーンは丸ごと飛ばせるのに、自動で進んでいく会話を1行ずつ送る手段がない。シーンの頭から目当ての場面まで、毎回律儀に待たされる。2周目以降だと地味に効いてくる引っかかりで、ここだけは次作で直してほしい。全体の遊びやすさが良いぶん、余計に目立つ。
総評
じゃんけんに勝って脱がす、それ以上の構造は何もない。それでも動くドット絵の質とボリュームが価格をまるごと踏み倒していて、抜く目的で買うなら外れようがない。細かいスキップが利かない一点だけを持ち越して、総合では5・3・5。シリーズを追っていない人が最初の一本に選んでも問題なく刺さる出来だった。
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