- SLG
- 3D
Yami-Yami City
“40人を超える女の子を金で買える夜の街。ただ誰を選んでも部屋の中でできることは同じで、説明のない世界と遊びの粗がワクワクを削っていく”
推せる点
- 女の子が40人以上いて、全員に声をかけられる。地雷系、ギャル、バニー、店のスタッフまで見た目の幅が広く、3Dモデルの顔がそろってかわいい
- ネオンの繁華街を自分の足で歩き、好みの子を見つけて交渉し、そのままホテルへ。この流れを全部3Dでやる没入感はほかに無い
- 服はパーツごとに脱がせ具合を選べ、Hは主観と三人称を切り替えられる。事後に垂れてくる演出まで手が入っている
- 転売やカジノで金が回り始めてからは、好きな子を好きなだけ買える。稼ぎ方を見つけるまでの手探りには、ちゃんとゲームの手応えがある
気になる点
- 誰を選んでもHの中身は同じ。体位もモーションも、好感度で開くプレイも全員共通で、声も数パターンの使い回し。二人目から新鮮味が無い
- 全員が巨乳で、背丈や体型の差も小さい。40人いても、選ぶ基準が顔と服くらいしかない
- 自分が何者で、ここがどういう街なのかが語られない。生々しい夜遊びなのかバカゲーなのか、温度がつかめないまま遊ぶことになる
- チュートリアルが無く、序盤は稼ぎ方が分からない。分かったあとの転売は、同じ店と同じ相手を往復するだけの作業
- 視点操作のクセ、髪や身体の貫通、音量設定の効かない効果音と、遊ぶ手元の粗が多い。必須環境もメモリ32GB・RTX3060と重い
3Dで作られた夜の繁華街を歩き回り、稼いだ金で女の子に声をかけ、話がまとまればそのままラブホテルへ——オープンワールドで女の子を買う、買春シミュレーション。街には40人を超える女の子がいて、全員が交渉相手になる。いろんな子がいるのは嬉しい。ただ誰と部屋に入ってもやれることは変わらず、遊ぶほどにワクワクが薄れていく一本だった。
抜き度 — 3 / 5
3Dモデルの出来はいい。顔はみんなかわいく、地雷系、ギャル、バニー、店のスタッフまで、見た目の幅も広い。服はパーツごとに脱がせ具合を選べるので、上着は着せたまま、といった着衣のHもできる。Hはベッドに押し倒すところから流れるように始まり、主観と三人称の視点を切り替えながら、指やおもちゃでの前戯から本番まで進んでいく。出したあとに垂れてくる演出など、細かいところまで手が入っている。
それでも3止まりなのは、誰を選んでも、部屋に入ってからやることが全員同じだからだ。体位もモーションも、好感度を上げて開いていくプレイも共通。声は数パターンを割り振っているだけなので、同じ声の子もいる。キスやパイズリは後のアップデートで足されたが、それも全員に同じものが足されただけだ。交渉や事後のセリフは子ごとに用意されているものの、二回目以降は同じことを言う。最初の一人は新鮮でも、二人目、三人目と進むうちに、顔と服を替えて同じHを繰り返している感覚が強くなる。新しい子に声をかける瞬間にはもう、この先の流れが全部分かってしまう。
加えて、全員が巨乳で、背丈や体型にも大きな差が無い。これだけ人数がいても、選ぶ基準がほとんど顔と服しかないのはもったいない。
ゲーム性 — 3 / 5
遊びの骨組みは、金を稼いで、女の子を買う、の繰り返し。わずかな所持金で街に放り出され、最初は道端に落ちている金を拾い歩くしかない。拾える額と女の子が求める額は桁が違い、しばらくは途方に暮れる。そこから、店で買った品を欲しがっている相手に売りつける転売の回し方に気づき、ジャンプ力の上がる靴で屋上の札束に手が届くようになり、カジノに入れるころには金が余り始める。稼ぎ方を自分で見つけていく過程には、ちゃんとゲームとしての手応えがある。街のレベルが上がるにつれて出てくる女の子が増えていくのも、歩き回る動機になる。
ただ、この街が何なのかが最後まで分からない。自分が何者で、なぜここにいて、なぜ道端に札束が転がっているのか、何も語られない。ネオンに照らされた盛り場は生々しい夜の街そのものなのに、特別な靴を履けばビルの屋上まで跳び上がれて、そこにも金が落ちている。女の子を金で買うという題材を、リアルな夜遊びとして味わえばいいのか、バカゲーとして笑えばいいのか、温度がつかめないまま遊ぶことになった。これが悩ましい。
金が回り始めてからの伸びも乏しい。快感や満足度の上がり方はどの子も同じで、相手によって攻め方を変える余地は無い。育つのは所持金と街のレベルくらいで、自分がHの腕を上げていくような成長も無い。物語も成長も無いまま、稼いで買うをひたすら繰り返すことになる。
やりやすさ — 2 / 5
まず、チュートリアルが無い。何をすれば金が増えるのか分からないまま街に放り出され、稼ぎ方を見つけるまでは手探りが続く。そして分かったあとの転売は、日付を進めては同じ店と同じ相手を往復するだけの作業になる。店の場所も地図で分かりにくく、衣装を買える店がどこにあるのか探し回った。
手元の操作にも粗が多い。視点は右クリックを押しながらでないと回らず、街は作り込まれているぶん移動中にあちこちで引っかかる。自キャラのシルエットが視界の端でチラつき、Hでは髪や関節が身体やベッドを突き抜ける。クラブの爆発音や店の出入りの音は、音量を下げても大きいまま鳴って毎回驚かされる。移動速度やジャンプ力を上げる品を買うと、今度は3D酔いがきつくなる。発売後のアップデートで操作まわりの不具合は数十点直されているが、快適に遊べる時間より、何かに引っかかっている時間のほうが記憶に残った。
動作も重い。必須環境はメモリ32GB・RTX3060で、Vulkan専用。手元のPCで動くかは、体験版で先に確かめたほうがいい。
総評
40人以上の女の子を自分の足で品定めして、金で買う。その発想と、3Dモデルの出来は良い。ただ部屋の中では誰とでも同じことしかできず、街は説明なしに放り出されるうえに何を楽しめばいいのかつかみにくく、遊ぶ手元には粗が多い。3・3・2——サンプルに好みの顔の子が一人でもいて、同じHの繰り返しを顔と服の違いで楽しめる人向けの一本だ。
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