エロマニ EROMANI 手軽で抜けるエロゲーレビュー
とある冒険者街の性体店!(ろたたた!)のカバービジュアル
  • SLG
#おさわり#すやすやえっち#幼なじみ#巨乳/爆乳#ムチムチ#ファンタジー#中出し#道具/異物

とある冒険者街の性体店!

“「寝たふり」というひとつの発明で睡眠おさわりの詰まりを全部溶かした、880円とは思えない密度の短編”

総合 4.4 良作
  • 抜き度 ×4 5 /5

    実用性。エロの密度・抜けるか

  • ゲーム性 ×4 4 /5

    システムの手応え・作業感

  • やりやすさ ×1 4 /5

    難しすぎず遊びやすいか

推せる点

  • 「寝たふり」が発明。起こすまで好きなだけ続けられるので、このジャンルにつきまとう「あと一手で起きる」が消える
  • 低身長に爆乳という造形が強烈で、体勢ごとに肉の乗り方が描き分けられている。陰毛あり/なしも最初に選べる
  • 触れる場所は虫眼鏡で示され、ショップの品揃えもステータスの増減も次の目標も全部開示されている。探り当てる作業がゼロ
  • 期限・体力・資金のやりくりに手応えがあり、それでいて詰将棋にはならない。イージーもあるので難しさに用が無ければ飛ばせる

気になる点

  • 短い。1周1〜2時間で終わり、周回の引き継ぎも無い。骨組みが良いだけに量が足りない
  • 覚醒状態では本番どころか服も脱がせられず、クリアすると開くエンドレスモードでも同じ。起きたエリーとイチャつく道は用意されていない
  • ボイスが無い。音はBGMとSEのみで、喘ぎは文字で読むことになる
  • 終盤は最適化された手順の反復に寄る。絶頂で施術が途切れる頻度も高く、ピストンのオートも無い

冒険者になりそこねた男が、10年ぶりに帰郷した故郷の冒険者街で整体店を開く——という枠で、最初の客としてやってくる幼なじみ・エリーをひたすら揉むおさわりシミュレーション。起きている間は真面目に肩と腰をほぐして「安心」と「眠気」を溜め、寝入った隙に手を伸ばす。構造だけ書き出せばよくある睡眠おさわりものだが、この作品はひとつの工夫でジャンルの持病を丸ごと治している。定価880円、1周1〜2時間の短編。DLsite ★4.65(1,722件評価)という数字は伊達ではなかった。

抜き度 — 5 / 5

まずエリーの造形で勝負がついている。低身長に対して明らかに過積載な爆乳、服の上からでも輪郭が出る大きめの乳輪、うつ伏せでも潰れきらない胸——絵の時点で強い。陰毛のあり/なしを開始時に選ばせてくるので、そこに趣味がある側も無い側も取りこぼさない。体勢は複数あって、どれも肉の乗り方が別々に描き分けられている。触れる部位も道具もそれなりの数があり、同じ場所でも触り方を変えれば反応が変わるので、探る行為そのものが目的になる。

そして「寝たふり」。淫乱度が一定まで上がると、いたずらで起こされたエリーが、目を閉じて知らん顔をしたまま受け入れてくれるようになる。これが効く。この手のゲームは「もう一手だけ触りたいが起きてしまう」という綱引きが常につきまとって、いちばん盛り上がるところで中断される。寝たふり状態ではこちらが自分から起こすまで続けられるので、ジャンルの持病である「あと一歩で起きる」がまるごと消える。しかも本人は全部わかったうえで寝息を装い、脚を開いたまま待っている。状況としてこれ以上エロい形はそうそう無い。主人公は最後まで気づいていないので、後ろめたさの角も立たない。満点でいい。

ゲーム性 — 4 / 5

昼は施術、夜はアルバイト・筋トレ・買い物、という素直なループ。稼いだ金を施術の心得や道具に回し、体力を伸ばして一度に触れる手数を増やし、淫乱度を上げて新しい施術を解禁していく。期限が決まっているので、どの週にどこへ投資するかを外すと結末に届かない。「安心」「眠気」「快感」を同時に見ながら、起こさないギリギリまで踏み込む判断が毎ターン発生するのが良く、ちゃんとゲームを遊んでいる感触がある。難易度の置き方も上手い。漫然と押していると届かず、かといって攻略情報が要るほどではない——この塩梅が気持ちいい。ゲーム部分に用が無ければイージーで流せる逃げ道もある。

減点はボリュームに尽きる。1周1〜2時間で、周回の引き継ぎも無い。トゥルーエンドまで行けばエンドレスモードが開くが、こちらは本編クリア後の続きにはなっていないので、関係が進んだ状態で遊び直せるわけではない。加えて、最短ルートが見えてしまうと終盤は最適化された手順の反復に寄っていく。骨組みが良いのに、その骨組みを味わう時間が足りない。もう一段の厚みがあれば、ここも5を付けていた。

やりやすさ — 4 / 5

作りは徹底して親切。触れる場所は虫眼鏡アイコンで示され、どこを触ればどのステータスがいくつ動くかは数字で出る。ショップの品揃えは最初から全部見えていて、次に何を目指せばいいかも常に画面に載っている。この手のゲームでいちばん時間を溶かす「隠された正解を探る作業」が丸ごと排除されているのが大きい。覚醒→睡眠→寝たふりの状態遷移も表情と衣装で切り替わるので、今どの段階にいるのか迷わない。容量は72MBほどしかなく、動作も軽い。

満点にしなかったのは細かい引っかかりのほう。エリーが頻繁に絶頂するので施術の流れがそこで途切れるし、ピストンのオートは用意されていないため、終盤は道具を連打する時間が増える。全画面でプレイしていると施術画面から抜けるのに一度ウィンドウを縮める必要がある。そして覚醒状態では本番どころか服を脱がせることもできない——「起きている間は手を出さない」という作品の筋として意図された線引きなのは分かるが、エンドレスモードでも同じ縛りなので、クリア後に起きているエリーとイチャイチャしたい側には残る不満だ。ボイスが無いのも、この値段なら納得はするが惜しい。なお発売の翌週には表示バグの修正とエンドレスモードでの陰毛選択追加が入っており、作者が手を入れ続けているのは安心材料。

総評

「寝たふり」というひとつの発明だけで、このジャンルに残る一本になった。絵が強く、システムが軽く、隠し事をせず、難易度も気持ちいいところに置かれている。文句があるとすれば、それが1〜2時間で終わってしまうことだけだ。もっとボリュームがあれば全部5を並べていた——裏を返せば、足りないのは量だけで、質には穴が無い。880円で買える体験としては明確に得をする側で、おさわりものを一本足すならここを勧める。5・4・4。

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