エロマニ EROMANI 手軽で抜けるエロゲーレビュー
小悪魔妹との30日間(エロフラ部)のカバービジュアル
  • SLG
#妹#同居#日常/生活

小悪魔妹との30日間

“お金を払って妹に触れる秘密の取引から始まる30日間。小悪魔な妹に振り回されたい人にこそ刺さる一本”

総合 4.6 良作
  • 抜き度 ×4 5 /5

    実用性。エロの密度・抜けるか

  • ゲーム性 ×4 4 /5

    システムの手応え・作業感

  • やりやすさ ×1 5 /5

    難しすぎず遊びやすいか

推せる点

  • 小生意気な言動と、放っておいても自分から反応する演出が噛み合っている。画面を眺めている時間にも妹の性格が伝わってくる
  • 仕事、休憩、買い物、会話を組み合わせて1日を進める。天気や平日・休日の違いを見て予定を立てる余地がある
  • 既読の会話は表示で見分けられ、内容が更新されれば新しい会話だと分かる。日を進めた後の変化を拾いやすい
  • スマホのメッセージは履歴から読み返せる。返信を選び直して、別のやりとりも確認できる

気になる点

  • 仕事と休憩の回し方が固まると、同じ手順で日数を進める作業感が出てくる
  • キャラクターの反応に比べると、生活を進める側の起伏は控えめ。後半にも行動の選び方を変えるきっかけが欲しかった

こちらが何もしていなくても、妹のほうから勝手に動いてくる。その存在感だけで遊ぶ価値がある一本だ。エロフラ部の日数経過型SLGで、前作「不登校妹との30日間」と同じ30日間の同居シリーズに連なる。今回のヒロインは妹の優ちゃん。表向きは普通の兄妹のまま、親に隠れてお金と引き換えにエッチなことをさせてもらう取引を続けていく。仕事と休憩で日々をやりくりし、稼いだお金で妹を部屋に呼ぶ、という流れ自体はシンプルだ。それでも、手を止めれば向こうから喋りだし、放っておけば文句が飛んでくるので、操作の合間にもつい妹の様子を見てしまう。小生意気でこちらをからかう性格が、台詞だけでなくこうした反応からも伝わってくる。生活を進める側はやや単調だが、それを補って余りある妹だった。

抜き度 — 5 / 5

平日の朝と夕方、休日ならいつでも、メッセージで「部屋に来て」と送れば妹の優ちゃんがやってくる。兄妹仲は表向き普通だが、親に隠れてお金と引き換えにエッチなことをさせてもらう取引をしている。その割り切った関係に、こちらをからかう小生意気な口ぶりがよく似合う。シーンの中には会話ボタンがあり、触りながら話しかけることもできる。

印象に残るのは、こちらが手を止めたときだ。放っておくと妹のほうから喋りだし、手を離しているときと続けているときでは言うことが変わる。関係が進むと、この放置中の台詞そのものが別の調子に変わっていく。入力待ちで黙って立っているだけのキャラクターとは違い、操作の合間にもつい妹の様子を見てしまう。何もしていない時間にも性格が伝わってくるのが、この妹のいちばんの可愛さだ。

関係の変化も会話に表れる。信頼は仕事に行くことで、好きは部屋に呼んだりシーン中に話しかけたりすることで、えっちは行為を重ねることで上がり、数値が条件に届くと新しい会話のボタンが出てくる。同じボタンでも、数値によって中身が変わることがある。感情のステータスに応じて台詞に♥が付いたり顔が赤くなったりもするので、前と同じ流れで呼んでも反応は同じにならない。

部屋の外でも妹は黙っていない。日中にメッセージを送ればエッチな自撮りが届き、しばらく部屋に呼ばずに過ごしていると、向こうから連絡が来ることもある。こちらが選んだときだけ動く相手ではない、という手応えが、30日間のあいだ途切れなかった。

ゲーム性 — 4 / 5

1日は、仕事に行くか休憩するかを選んでターンを進めていく。仕事は1ターンと行動力を使ってお金を稼ぎ、妹からの信頼も上がる。行動力が減れば、休憩に1ターンを使って回復する。妹を部屋に呼ぶこと自体はターンも行動力も使わない。ただし平日に呼べるのは朝8時と夕方18時だけで、いつでも呼べるのは休日に限られる。どの時間帯に仕事と休憩を入れ、どこで妹を呼ぶかを組むのが、生活パートの基本だ。

働く理由ははっきりしている。妹とのHは射精ごとにお金がかかり、素股には基本料金があり、フェラになると1回1万円と、関係が進むほど値が張っていく。初めての本番は30万円を持っていないと始まらない。信頼・好き・えっちの数値でできることが増える一方で、それを楽しむにはお金が要る。稼いだお金の行き先がはっきりしているので、仕事を選ぶたびに手応えがある。天気予報で1週間先まで見通せて、雨の日は給料が増えるから、雨に合わせて仕事を入れる段取りも組める。

買い物で揃えるアイテムはどれも永続だ。クロスバイクや原付スクーター、保冷保温バッグで給料を上げ、すやすや枕や安眠マットレスで回復量を、トレーニング器具で行動力の上限を伸ばせる。雨の日の稼ぎをさらに増やすレインウェアもある。序盤は何から買うかで稼ぎの伸び方が変わり、手持ちのお金を妹に使うか、先に強化に回すかで悩むのが楽しい。

ただ、強化が一通り揃い、仕事と休憩の組み合わせが固まると、作業感が出てくる。そこから先は同じ手順を繰り返して日数を送る感覚が強く、最初は考えて選んでいた行動が、今日の分をこなす手順に寄っていく。手順を覚えれば楽に遊べるのは長所でもあるが、30日間を使うなら、後半にも予定を組み直したくなるきっかけがもう一段欲しかった。妹とのやりとりを支える金策としては手堅いが、日数を進める側に流れ作業感が残るため、ゲーム性は4点とした。

やりやすさ — 5 / 5

会話の見せ方が親切だ。一度読んだ会話はボタンの表示が薄くなり、内容が更新されると通常の表示へ戻る。関係が進んだ後、どこに新しいやりとりがあるのかを見分けやすい。日を進めるたびに全部の会話を開き直して確かめる手間が減り、読んでいないものから順に追っていける。会話に変化がある作品だからこそ、この見分けやすさはありがたい。

スマホのメッセージにも履歴があり、読んだやりとりを後から確認できる。別の返信を選び直すこともできるので、会話の選択で迷っても、もう一方を確かめるために最初から日数を進め直す必要がない。日常のメッセージまで読み返せることで、生活の進行に気を取られていたときのやりとりも拾いやすくなっている。

日常場面の速度や画面の明るさを調整できる設定もあり、反応を眺めるときと、日程を進めるときで自分のペースに合わせられる。30日という区切りがはっきりしていて、想定プレイ時間も1〜2時間程度。何を積み上げればいいかが分かりやすく、操作のために長い準備を求められる感覚もない。新しい会話を見分けられ、読み返しにも手間がかからないので、妹とのやりとりに集中しやすい。進行の単調さはゲーム性のほうで引き、操作と見通しの良さは5点とした。

総評

小生意気な妹と話し、仕事と休憩を挟みながら30日を過ごす。本作の核は、こちらの操作を待たずに妹のほうから動いてくる演出だ。こちらが選んだ行動に反応が返ってくるだけではなく、何もしていなくても文句やからかいが飛んでくる。こちらが振り回される側に回るこの関係が、小生意気な性格とぴたりと噛み合っていて、妹の存在感を見せるキャラクター演出としては至高の逸品だ。

惜しいのは、仕事と休憩の回し方が固まった後の流れ作業感。生活を進める側にももう少し起伏があれば、30日間の後半まで行動を選ぶ楽しさを保てたはずで、ゲーム性を満点にしなかった理由はここに尽きる。それでも、新しい会話の表示とメッセージ履歴のおかげで妹の変化は最後まで追いやすく、作業の合間にも様子を見に行きたくなる。流れ作業の減点を差し引いても、この妹と30日間を過ごす価値は十分にある一本だった。

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