- SLG
- アニメ
助けの来ない場所で
“絵と反応が好みに刺されば至高。ゲームは何もないが、それでいい一本”
推せる点
- Live2Dの作り込みが尋常でない。触った箇所ごとに細かい反応と表情の変化が返ってきて、本当に触っている感触がある
- おさわりパートはフルボイス。声とモーションが噛み合い、堪えきれず漏れた声とつくろう演技の落差まで作ってある
- 涙がリアルすぎる。泣き顔の生々しさが群を抜いていて、それだけで手が止まる
- 最後まで拒絶をやめない。安易に堕とさず「嫌がり続ける」を一貫して描き切っているのが、このジャンルでは希少
- 一本道で総量も短く、通しで見れば手軽。絵柄が好みならそれだけで元が取れる
気になる点
- ゲーム性は無いに等しい。指示された箇所を触り続けて次に進むだけで、選択肢を変えてもルートはほぼ変わらない
- 画面左のタスク表示が今どこまで進んだのか読めず、次に行けるまでの手応えが掴めないまま手を動かすことになる
- ドラッグの反応がもったりしていて、クリックのホールドも長い。判定範囲も狭く、手が疲れる
- 回想でシーンをすぐ切り替えられず、飛ばしたい時に飛ばせない。挿入パートは終わりが見えず不安になる長さ
- コンテンツ量は控えめ。もっと見たいと思ったところで終わる
街で見かけた少女を路地裏に連れ込み、ひたすら触る——それだけのゲーム。「おさわり→少女が反応する」という一点に全部を賭けた特化型で、ストーリーもシステムもその反応を見るための導線でしかない。だが、その一点の作り込みが常軌を逸している。Live2Dアニメーションは差分を除いて500以上。絵柄が好みに刺さるなら、間違いなく至高の逸品だと言い切れる。
抜き度 — 5 / 5
触った瞬間に返ってくる反応が、とにかく細かい。乳首をこねるのと乳房を揉むのとでモーションが違い、際どい所に指を伸ばせば脚がきゅっと内股になる。赤面の段階も、いつ変わったのか分からないくらい滑らかに移り変わっていく。この「反応の解像度」こそが本作の全てで、フルボイスの声と噛み合って、画面の向こうに体温がある錯覚まで起こしてくる。堪えきれず漏れた声を取りつくろう演技まで作り込んでいるのは、正直恐れ入った。
そして何より、最後まで拒絶をやめない。触れば触るほど従順になっていく作品が多い中で、この子は終始怖がり、嫌がり、涙を堪えたまま終わる。この一貫性がシチュエーションの強度を最後まで落とさない。腕を押さえられた細い声の拒絶、入り口に触れた瞬間にきゅっと閉じる内股——「嫌がっている」の一つひとつが手を止めさせない。
総量が控えめで「もっと見たい」ところで終わるのは事実だが、それは薄いのではなく足りないだけで、出てくるものの濃度は一切落ちていない。癖が合えば一級、合わなければ何も残らない極端に尖った一本で、合った側から見れば満点以外に付けようがない。
ゲーム性 — 1 / 5
無い。ここは擁護しない。やることは画面左に出るタスクの指示通りに、指定された箇所を触り続けて次へ進むだけ。選択肢はいくつか出てくるし、その場に居合わせた共犯の男を説得していく分岐めいた場面もあるが、選んだ内容で多少の差分が出る程度で、結局ほぼ同じルートに収束する。できなかったことを試そうともう一周しても、風景は変わらない。
自由に触れるゲームですらなく、正解の箇所を触り続けないと次のシーンに進まない構造なので、没入していたはずの手つきが途中から作業に変わる瞬間がある。ゲームとして遊べるかで測れば最低評価が妥当だ。ただ本作にとってそれは欠陥ではなく設計思想で、ゲーム性を捨てて反応の密度に全振りしたからこの質になっている——そう納得できる出来ではある。
やりやすさ — 4 / 5
操作は正直、難がある。ドラッグの反応がもったりしていて、クリックのホールドも長い。コマンドの判定範囲が狭いうえキャラの動きと連動して動くので狙って掴めず、ドラッグ中はカーソルが透明化するため雑に動かすと思った通りに動いてくれない。進捗ゲージにあたるものが読めず、あとどれだけ触れば次に行けるのか最後まで手探りなのも辛い。挿入パートに至っては、この方向で合っているのか不安になるほど時間が過ぎる。回想でシーンをすぐ切り替えられず、飛ばしたい場面を飛ばせないのも地味に効く。
それでも4を付けるのは、全体が短く一本道で、迷いようがないから。詰まっても詰まる場所が短く、総量が控えめなぶん通しで見れば手軽に終わる。快適とは言わないが、重くもない。手が疲れる前にエンディングが来る、という程度には軽い。
総評
ゲームとしては何もしていない。それでも細かな表現と反応にここまで振り切った作品は他に無い。触れば嫌がり、それでも堕ちない少女を、破格の解像度で描き切った——その一点だけで良作だと言える。DLsite平均★4.28(314件)という数字は、尖りすぎて人を選ぶことと、刺さった人には決定打であることの両方を映しているように思う。
操作の粗さもボリュームの薄さも本物だが、絵柄と癖が合うなら買って損は無い。総合では5・1・4。次回作か追加コンテンツが出るなら、ノータイムで買う。