エロマニ EROMANI 手軽で抜けるエロゲーレビュー
北欧姉妹と甘々ペンション生活(終木ノキ)のカバービジュアル
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#姉妹#ラブラブ/あまあま#日常/生活#複数プレイ/乱交#処女

北欧姉妹と甘々ペンション生活

吹雪の夜に転がり込んだペンションで、北欧姉妹にひたすら甘やかされる40分。ドットアニメの質と甘々空間の居心地は文句なしだが、中身は単調なノベルに近く、システム面はあと一押し欲しい

総合 4.1 良作
  • 抜き度 ×4 5 /5

    実用性。エロの密度・抜けるか

  • ゲーム性 ×4 3 /5

    システムの手応え・作業感

  • やりやすさ ×1 5 /5

    難しすぎず遊びやすいか

推せる点

  • ドットアニメーションの質が高い。削ぎ落とした絵柄なのに動きが滑らかで、灯りの落ち方まで丁寧
  • 甘やかし上手な姉ソニアと物静かな妹イリス、雪山のペンションで甘やかされる空間そのものが効く
  • Hイベント11シーンに姉妹まとめてのシチュまで揃い、本編後の後日談を好きに呼び出せるフリーモードで実用性が高い
  • 分岐条件が付属のメモに書かれていて、回想部屋とシーン全開放も完備。詰まる場面が一つも無い
  • 1周40分・全ルート回収でも1時間40分。思い立ったときにさくっと一本走れる軽さ

気になる点

  • やることはクリックで台詞を送るだけで、ゲームとしての手応えはほぼ無い。単調なノベルに近い
  • Hシーンが段階ごとのボタン押しでしか進まず、シーンを自動で流す手段が無い。いちばん手を空けたい場面でクリックし続けることになる
  • システム周りは一通り揃ってはいるが、土台の良さに対して作り込みがもう一押し足りない
  • 1周40分・分岐3種と全体のボリュームは軽め。物足りなさは残る
  • Windows 10 / 11 専用で Mac では動かない

吹雪に巻かれて遭難した先が、雪に埋もれた一軒のペンションだった——迎えてくれたのは、甘やかし上手で料理のうまい姉のソニアと、口数の少ない妹のイリス。そのまま北欧姉妹に拾われて甘やかされ続ける、終木ノキのアドベンチャー。1周40分ほどで読み終わる短さで、やることはほとんどクリックだけ。それでも、ドットで動く二人と雪山のペンションが作る空気は本物だった。DLsite 平均★4.69(297件)という数字にも素直に頷ける。

抜き度 — 5 / 5

まずドットアニメーションの質がとにかく高い。線を削ぎ落とした絵柄なのに動きはぬるりと滑らかで、暖炉やランプの灯りが肌に落ちる陰影まで作り込んである。ドット絵という選択が「省略」ではなく「表現」として機能している数少ない一本だ。Hイベントは11シーン、姉と妹それぞれに加えて二人まとめてのシチュまで揃っていて、初めてを重ねていく流れもきちんと積み上がる。ソニアの甘い声とイリスの淡々とした声、そのときどきの表情の付き方も良く、パートボイスながら二人の輪郭がしっかり立つ。

そして本作を決定づけているのがフリーモードだ。本編をクリアすると後日談という扱いで好きなシーンを呼び出せるようになり、同じ場面でも「もう一緒に暮らしている」前提で見え方が変わる。抜けるかどうか以前に、この甘やかされる空間に浸っていること自体が効くタイプで、事後にだらだら居座れる導線まで用意されているのが強い。文句なしの満点。

ゲーム性 — 3 / 5

正直なところ、ゲームらしい部分はほとんど無い。クリックで台詞を送り、ときどき選択肢を選ぶ。ルート分岐は3種類で、それぞれ短くまとまっている。やっていることは単調なノベルゲームに近い、というのが遊んだ後の率直な感想だ。物語の畳み方は綺麗だし、そもそもこの作品は「考えて遊ばせる」ことを狙っていないので、そこを責めるつもりはない。

引っかかるのはシステム面のほうだ。オートもスキップもバックログもクイックセーブも一通り並んではいる。ただ、そのオートが効くのは文章を送っている間だけで、肝心のHシーンには届かない。この作品のHシーンは服をまくる、挿入する、といった次の段階を自分で押して進める作りになっていて、押さない限り同じ動きがループし続ける。いちばん手を空けておきたい場面で、ずっとクリックを求められる。触って進める作り自体は悪くないのに、放っておけば流れていく選択肢が用意されていないせいで、実用面の足を引っ張っている。全体のボリュームも1周40分・分岐3種と軽く、もう少し欲しくなる。土台が良いだけに、この一押しが無いのがそのまま物足りなさになって残る。3点。

やりやすさ — 5 / 5

遊んでいて困る場面が一つも無い。どのルートがどの条件で開くのかは付属のメモにそのまま書いてあるので、狙った結末に行きたければ迷いようがない。回想部屋とシーン全開放が用意されていて、見たい場面へはいつでも戻れる。操作はクリックだけ、難易度という概念すら存在しない。

1周40分、全ルート回収まで含めても1時間40分。しかも一度クリアすると、タイトルから一日目の夜——ちょうど最初の分岐の直前——を選んで始められるようになるので、二周目以降は共通パートを丸ごと省ける。思い立ったときに開いて、そのまま最後まで引っかからずに走り切れる軽さが気持ちいい。システム面への不満は前述の通りあるが、そもそも詰まる要素も探す手間も無いので、遊びやすさという一点においては満点で構わない。

総評

雪山のペンションで姉妹に挟まれてひたすら甘やかされる、その空間の居心地が全部持っていく一本だった。ドットアニメの完成度と、フリーモードでいつまでも後日談に浸れる設計は、価格を考えれば十分すぎる。一方で中身は単調なノベルに近く、Hシーンを自動で流せないことをはじめ、システム面はもう一押し欲しい。それでも詰まるところが無いので、最後までさくさく気持ちよく走れる。エロゲとして考え込む作品ではなく、甘々空間に癒されに行く作品だと割り切れば、外れは無い。抜き度5/ゲーム性3/やりやすさ5。