- SLG
痴◯願望あるj◯をお望み通りに触りまくる
“誰もいない電車で痴◯待ちの子を触るだけ。女の子は可愛いのに、脱がしは各2段階で止まり、GOOD END の到達点も静止画1枚。エンディングの絵枠に至っては最後まで空のまま”
推せる点
- 女の子の絵は素直に可愛い。この一点だけは値段以上で、キャラだけを見にいくなら成立する
- シャツ・ブラ・スカート・パンツを個別にドラッグで脱がせる。着衣の崩し方を自分で決められるのは、この価格を考えれば健闘している
- 38MB・下手をすると数分で終わる軽さ。起動してすぐ触れて、迷う操作が一つも無い
- 247〜330円という価格設定。中身の薄さに対して怒るほどの出費にはならない
気になる点
- 脱がしが4箇所とも、少しずらすところまでの2段階で打ち止め。その先が無いので、一通り崩すと数分で底が見える
- GOOD END を引いても、絵が出るのはさらにボタンを押した先の静止画1枚だけ。回想モードが無いので、見返すには毎回クリアし直すことになる
- エンディング画面の一枚絵が GOOD/NORMAL/BAD のどれを引いても表示されず、絵枠が空のままテキストだけが出る
- 警戒度を見ながら触るだけで、駆け引きと呼べる仕組みが無い。脱がしのドラッグはタッチ残数を減らさないので、興奮度は事実上いくらでも稼げてしまう
- NORMAL/BAD のエンディング文に到達条件が開発メモの文体で書かれていて、しかも誤字が残っている
- 鳴っているのは電車の走行音だけ。ボイスも喘ぎ声もBGMも無く、動くカットは最後まで一つも出てこない
いつもと違う電車に乗ったら、誰もいない車内に女の子が一人。噂に聞く痴◯待ちの子かもしれない——という書き出しで始まる、極楽上戸のおさわりシミュレーション。警戒度を気にしながら触って満足させると、うまくいけば本番に誘われる。作品説明の「シンプルなゲーム」という言葉に嘘は無く、DLsite のジャンル欄には作者自身が「淡白/あっさり」を付けている。買う前にそこを読めていれば、評価はだいぶ穏やかになる種類の一本だ。
抜き度 — 2 / 5
女の子の絵は可愛い。制服姿の造形もいいし、キャラだけを目当てに開くなら文句は無い。触るだけでなく、シャツ・ブラ・スカート・パンツをそれぞれドラッグで崩せるのも、この値段にしては手が込んでいる。問題はそのどれもが2段階で止まることだ。元の状態と、少しずらした状態を行き来したらそこで打ち止めで、その先の段階が用意されていない。だから4箇所ぜんぶ崩しても、数分で見るものが無くなる。
極めつけは到達点だった。警戒度を捌いて本番に誘われ、GOOD END まで持っていっても、そこで動くものは何一つ出てこない。絵が出るのはさらにもう一回ボタンを押した先で、しかも静止画が1枚きり。回想モードも無いので、この1枚を見返したければ毎回クリアし直すことになる。誘われた瞬間がいちばん盛り上がるはずなのに、実際にはそこがいちばん淡白という逆転が起きている。素材は悪くないのに調理されていない、というのが正直な感想で、実用性としては2点が上限。
ゲーム性 — 1 / 5
シミュレーションを名乗ってはいるが、警戒度のゲージを見ながら触る場所を選ぶ、ただそれだけ。駆け引きと呼べる仕組みが何も無い。警戒度が上がってきたら手を止める、下がったらまた触る——その反復に選択の重みが生まれない。
決定的なのは、この作品が自分でルールを壊してしまっていることだ。触る回数には上限があって画面に残数が出るのに、脱がすためのドラッグはその残数を一切減らさない。つまり手を減らさずに興奮度だけ積める抜け道が最初から空いていて、GOOD END の条件は好きなだけ稼いでから満たせばいい。制限を課しておきながら、その制限を回避する操作を同じ画面に並べてある。おさわりものは「壁を一枚ずつ落としていく」積み上げが面白さの本体になるジャンルだが、本作にはその段差が無いどころか、壁を迂回する抜け穴のほうが用意されている。ゲーム部分に点を付けるなら1点しか置けない。
やりやすさ — 5 / 5
ここだけは満点でいい。38MB で環境を選ばず、起動したらすぐ触れる。操作はマウスだけ、触るならクリック、脱がすならドラッグの二種類しかなく、詰まる要素も覚えるべきルールも存在しない。プロローグも飛ばせるので、慣れれば数分、じっくり触っても十数分で最後まで到達できる。もっとも、これは作りが親切だからというより中身が薄いから最後まで一瞬で着いてしまうという側面が大きい。それでも遊ぶ側の負担がゼロであることは事実で、手軽さの評価としては素直に5。
総評
女の子は可愛い。脱がしを4箇所に分けたところにも、やろうとしたことの気配は残っている。ただ、そのどれもが2段階で終わり、駆け引きは自分で用意した制限を自分で無効にしてしまい、いちばん盛り上がるはずの到達点にはボタン一つ隔てた静止画が1枚あるだけだった。
仕上げの雑さも隠せていない。どのエンディングを引いても一枚絵の枠は空のままテキストだけが表示されるし、NORMAL と BAD の文面には到達条件が開発メモそのままの言葉で書かれていて、しかも誤字が残っている。鳴っている音も電車の走行音だけで、ボイスも喘ぎ声も無い。静けさが効いている、と擁護するには他が素っ気なさすぎる。
247〜330円という価格を思えば怒るほどの買い物ではないし、作者自身がジャンル欄に「淡白/あっさり」と明示している以上、看板に偽りがあるわけでもない。とはいえ可愛い立ち絵を十数分ぶんだけ崩して眺めるための代金、と割り切れる人以外には勧めにくい。休憩時間に一度開いて、それきりになる種類の一本だ。抜き度2/ゲーム性1/やりやすさ5。